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コーラスラインの来日公演みてきました(2018)

コーラスラインの来日公演を見てきました。

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いつか絶対英語でみたいと思っていた作品の一つでしたので、ようやく夢がかないました。

日本語だと分かりやすいけど···ダサくてつらい

コーラスラインを最初に見たのは劇団四季でした。タイトルはなんとなく知ってたし、名作なのだろうから見てみようと。しかしこれがタイトルのように辛かった…。

こんなことわといてフォローしたいのですが決して劇団四季が悪いと言っているわけではありません。ブロードウェイと同じ演出 の作品を日本語で安定して見られるのはとてもありがたいです。今後息子ともぜひ見に行きたいと思ってます。

四季はダサいというのではなく、そもそも外国産のミュージカルを日本語でやることには限界がある、という話です。そしてこの作品は、わたし基準では、限界を超えていたというだけです。(仮にあなたは日本のコーラスラインが好きだとしても、それを否定するものではありません)

欧米人の持つ気質と日本人のもつ気質が違います。社会的な背景も大人としての悩み方も。普遍的なものはありますけども、課題の身近さがちがうんですね。例えば私がコーラスラインを四季で見た10年前は日本ではLGBTなんて聞きませんでした。でもこの話にポールという自分の性的思考に悩む若者が出てくるということは、かの国ではすでに社会的な話題だったのでしょう。そういう違いがあるのに作品だけをさっと輸入することに無理があるなと感じるわけです。

なかでも辛かったのは「Dance10 looks3」です。その「Tits and ass」が日本語になると「ボインとプリン」なんですね。まぁ…そうなんだけどさ、っていう。

ブロードウェイのように客席が感情を出さない、曲の終わりまではスーッと静かな空間で、ボインとプリンを繰り返し聞くのはのは何だかいたたまれほせんでした。NYなら爆笑なのかもしれないけどねー。

そんなわけで、冒頭に戻りまして、いつか英語で、この作品が持つ文化的な背景もひっくるめてもう一度みたい、と思ってました。

今回一番気になったのはシーラ

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最初に見た時は「ボインとプリン」の衝撃にやられて終わり、映画版ではキャシーの生きざまに心を寄せ、ドキュメンタリーではポール役のジェイソン・タムに惹かれたのですが今回はシーラでした。自分でも意外。なんだろう、私自身が経験を重ねたからかな?

シーラはみんなが必死で勝ち残ってるオーディションてもどこか肩の力が抜けていて、途中で踊るのをやめたりします。こんなオーディションどうでもいいのよとでも言いたげな態度を取りながら、バレエだけが希望だったと美しく歌いもする。

本当にシーラが望んでいるのは何だったのだろう?と気になりました。本心としてはバックダンサーでもステージに立ちたい、でもこの年になってそんな端役にがっついてるなんてカッコ悪い。そんなプライドがあったのかな?

 

もし本気を出せば役をつかめたかもしれないけど、そこまではやらない、というのが彼女のポリシーかもしれません。その強さと弱さのバランスに、なんだかとても惹かれました。

コーラスラインをもっと楽しみたい!という方にお勧めCD & DVD

最後に、コーラスライン見てみたい!、又は、久々に見たくなっちゃった~という方に、関連商品をご案内します。

まずは最初に触れた日本語版のサウンドトラック。四季の大御所さんばかり登場していて、キャスティングとしてはかなり豪華です。

そして、舞台を映画化したもの。これは舞台とすこし展開が違って、キャシーとザックの恋愛事情が中心に据えられています。なんと主演はマイケルダグラス。

その映画版のサウンドトラック。私のお気に入りはNothingです。コミカルで、少し物悲しくて。ディアナは映画版が一番好きだな~。

最後にはブロードウェイで16年ぶりにリバイバルされることが決まった時のオーディションを収めたドキュメンタリー映画。日本人の高良さんがコニーの役で挑戦しているところも見どころです。She really needs this job!彼女は役を勝ち取ることができるのか!?