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ビリーエリオット 日本公演 感想

こんにちは、やのひろです。

ビリーエリオット日本公演観てきました。

ようやく!生でビリーエリオットが見れたよ!!!

以下ネタバレありの感想です。

 

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日本では見られないと思ってた

 

ビリーエリオットとの出会いはロンドン記念公演の映画版。

舞台化10周年を記念したステージを日本の映画館でやってくれたんですね。

 

これに、んも、それはそれは感動して。

 

なんだこのパワーのある舞台は!と。

それまでロンドンの舞台と言えばアンドリューロイドウェーバー

しっとりしたお話のイメージが強かったので(オペラ座とかキャッツとか)

こういうエネルギーの溢れたお話と

またそれを演じ切る俳優さん、特にビリー役の少年に感動して。

いつか絶対生でみたいと思ってました。

 

ところがロンドン公演がまさかのクローズ。

もっと延々とやるのかと思ってたのに!

 

これは辛い・・・二度と生では見れまい。

だって日本でやるわけないし。

 

と思ってたところにまさかまさかの日本版!!

これを知った時は興奮と喜びと、すこしの猜疑心がありました。

 

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どうして日本公演はないと思ったか?

子役さんが居ないだろうと思ったからです。

 

今とはなってはこう考えた私にグーパンチお見舞いしたいのですが。

・・・でも最初はみんな思ったよね??思ったと言ってほしい(涙)

 

出ずっぱり、踊りまくり、踊りの種類は多岐、

しかもそんな子役が4,5人は要る。

そんなの日本で出来るわけない。

 

すみません、繰り返しますけど今ではそんな私にグーパンチです。

でもその時はそう思ってた!

 

だから日本でやると、1年半かけてレッスンしながらオーディションすると、

そう聞いた時は本当にびっくりしました。

そういうことか!育てながら発見するのか、ビリーを!

こりゃすごい!絶対に見なくちゃ!と段々気持ちをシフトしていきました。

 

いや、、、言い訳ですけど、、

また事務所絡みで決めちゃうのかなと思ったのです。最初は。

全役オーディションとか言っといて「うそつけ!」って配役も世の中あるし。

子役が主役のミュージカルって他にもあるけどとてもビリーがやれそうにはないし。

そしたら本当に本気でオーディションやってるとは。この時点で感動しました。

 

 

いやー・・・いるんですね、凄い少年が。たくさん。

ほんと、知ったかぶって日本には無理とか思って申し訳ない。

 

すごい!すごいよ、日本版公演!

 

という期待たっぷりで取ったチケット。

ビリー役は誰なのか知らない段階で取りました。

そして当日の配役はこのあと写真で貼りますけども

正直誰がいいとか誰を見たかったとかそういうのはありません。

 

あんな本気のオーディションを勝ち抜いた子達なんだから

みんな素晴らしいに決まってる。

見るのは1回きり、彼らがワンステージに懸けるように私もそれが全てとする。

そんな心構えだったので子役君たちの個別レビューはありません。

 

私が見に行った日の配役はこちら

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舞台を見た率直な感想。

よくぞあのロンドンの舞台をそのまま持ってきたな!

です。

いやもうほんと、びっっっっくりした。

 

物語や演出がそのままなのはもちろんなんですけど

なんというか、空気感が映画で見たロンドン公演と同じで。

(いや、演出が同じなのも実は素晴らしい。変えちゃう作品もあるから)

 

ロンドン公演に熱気があるのは分かるの、だってロンドンの話だから。

サッチャー政権の時にどんな事があったか、ロンドンの人達は知ってるわけで

それを再現するのも客席と共有するのもそりゃできるでしょうと。

 

でも日本にはそのバックグラウンドがないのに

舞台上の炭鉱夫の熱意、ビリーがどんな狭間にいるかが

ロンドンで上演されてロンドンのお客さん達が見ていたあの映画と

同じように伝わってきました。不思議です。凄いです。

 

・・・えい、もう自分のブログだから遠慮なく書いてしまえ。ごめん。

東宝系のミュージカルってその辺が無いと思うんです。

どうも胡散臭い舞台になるの。

演出が現地と違うからってのもあると思うし、

キャストが固まってるってのもあると思うし。とにかく空気が違う。

海外で見て好きだったのを東宝でみると全く違うものになってる。

 

今回のビリーエリオットはちゃんと熱いお芝居だった。

すげー!なんでなの!なんでなのか分からない!

とにかく心から拍手、拍手、拍手です。素晴らしかった!!

 

日本語訳も凄くよかったです。

メロディにちゃんと乗ってて意味も通じる。

映画で見たパッションはそのままに日本語でさらに理解を深められました。

 

ビリーも好きだけどマイケルも大好き

主役のビリーもめちゃくちゃ大変だと思いますが

実はマイケルもすごく大変だと思います。

あのコミカルなお芝居をナチュラルにやるの難しい!しかも子役さんで!

しかしこれまた杞憂でした。素晴らしいマイケルでした。

 

マイケルは女装が好きだったりチュチュで踊ったり

お客さんを笑わせてくれる役だけど、

実はビリーにほのかな気持ちを抱いてそうな切ない役どころでもあります。

コミカルとシリアスとダンス。

私がみたマイケルくんはこの全てが魅力的でした。本当に素敵だった。

 

才能と運のあったビリーはあの町を出ていく。

でもマイケルは・・・おそらくあの町でそのまま育つ。

彼の未来はどうなるんだろう。

次にビリーが帰ってくるとき町中の人が失業してるような場所で。

 

でもね、

旅立つビリーを自転車で見送りにくるマイケル、じっとビリーを見て

幕が閉まりきる少し前に自転車で踵を返して立ち去るんですよね。

 

あのほんのちょっと見える、走り出すマイケルの自転車。

あれはきっとマイケルの旅立ちだろうと思うんです。

あぁきっとマイケルも自分の道を見つける、

旅だった友達に勇気をもらって、彼もきっとこの先輝く、

そう思えるラストシーン。私、あそこ大好き。

 

生であのシーンを見て、やっぱりそうだろうと確信しました。

そこまでグッと物語に入らせてくれた2人の少年にまたまた拍手です。

 

余談ですがよくわからなかったこと。

マイケルがビリーの頬にキスした時も、最後ビリーがマイケルにキスした時も

客席が笑ったんですよね。なんでじゃ????

仄かな気持ちを精一杯出したマイケルと、これまた精一杯それに応えたビリーの

淡く切ない感情のシーンだと思うんだけど。何が可笑しかったんだろう?

 

企画してくれた方に心からありがとう!

この企画を立てて実行してくれた誰か。ありがとう。ほんとにありがとう。

 

だってもっと楽にできる企画いっぱいあると思うんです。

大人だけのお芝居ならオーディションに1年半も要らないし

せいぜいダブルキャストでまわせるし

ひょっとしたらもっと長く公演できるかもしれないし

そしたら低コストで売り上げ作れて利益を出せる。

 

でも企画してくれた。会社に通してくれた。

オーディションに時間をかけて素晴らしい舞台を見せてくれた。

もう感謝しかない!ありがとう!運営会社の方ありがとう!

 

ビリーエリオットを生で見たいなと思っていた

私を含めたたくさんの人の夢を叶えてくれてありがとう。

私が今まで日本で見た海外作品の中でNO.1です。感動しました。

久しぶりにいいお芝居が見れてとってもとっても嬉しいです。

 

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何度も書いてますけど最後にダメ押しで。

最高の舞台でした。最高です!

キャストの皆さん、裏方の皆さん、ありがとーーーーーーう!!