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やのひろです

気になるあれこれ

舞台 TEAM NACS 悪童 感想

日本のお芝居

WOWWOWの放送でようやく見ました。

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私は水曜どうでしょうファンでNACSの面々も好き。だけど

実はTEAM NACSのお芝居はあまり好きではありませんでした。

 

前に誘われて「WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン〜」を観たとき

あんまり面白くないなと思っちゃったんです(ファンの方ごめんなさい)

 

観客もどうやらお約束ネタ(大泉さんは雨男など)を楽しんでるようだったので

演劇というよりTEAM NACSというエンターテイメントなんだな、

私にはあんまり向かないのかもな~、と思ってました。

 

それでこの悪童も観に行かない事にしていたら

とても信頼してるどうでしょうファンの先輩から

「悪童面白かったよ。いつもとは違った」と連絡が。

 

「しまった、見てません!」「大丈夫、WOWWOWでやるらしいから」

とのことで、放送を楽しみに待ってました。わくわくわく

 

外部の力か??確かに面白かった! 

 

うん、面白かった!!

これまたファンの方にはごめんですけども、やっぱり外部の力でしょーか。

さすがは古沢良太さん(脚本)。リーガルハイも大好きでした。

 

40代男性の闇をえぐりにえぐって、

このままダーティな感じで終わるのかな・・・と思ったら軽くなって

やっぱり明るく終わるかぁと思ったら全く予想外のところに着地。

 

そこか!!!そこが着地だったのか!!

と気持ちよくなっちゃいました。お疲レーター!

 

観劇後ものすごくいい気分になれるお芝居でしたけど

やっぱり核は途中にあった闇のところだと、私は感じました。

 

思い通りにいかない人生。その時人は・・・

 

42歳、それなりにやってきたのに何故か上手くいってない、

過去に忘れ物をしている、記憶は曖昧、こんなはずじゃない。

 

どこでハンドルを切り間違えた?

俺が間違えたんじゃないだろ?他の誰かの所為だろ?

 

それをずーっと手繰っていくと矛先が自分に向かってる事に気づく。

 

 

これは・・・怖い。

 

しかし残念ながら大体みんなこういうものなんですよね。

人生にはこういうタイミングが必要だろうと思います。

 

早ければ早い方が傷は浅いけど、

若い時は希望が目に入るからなかなか傷に向き合えない。

何かのきっかけでよくよく傷口を覗いたら全部自分が原因だった、と。

 

この恐怖は私も身に覚えがあります。

もしかしたらまだこの先にも経験するかも。

でもしょうがない。そうやって人は変わっていく。

 

今回は男性5人劇。

しんどい経験だけどかつての仲間と一緒に乗り越えられるのは

ある意味幸せなのかもしれません。

 

これに女性が居たらどうなるだろう。

または女性5人の物語だったら?

最後は似たような感じになるでしょうけど、もっと感情的かもしれない。

それはそれで見てみたいです(^^)女が自分と向き合う話。

そんな舞台にどこかで出会いたいなぁ。

 

俳優さんのこと。そして他の舞台のこと 

 

TEAM NACSでは音尾さんが好きです。

 

先ほど出て来た先輩には「変わってるな・・・」と言われましたが笑

大好きな小林賢太郎さんのお芝居で主演されてたのをみて(ノケモノノケモノ)

面白いお芝居をする人だなぁと思ってたんです。

 

今回は、みんなのハブのような、柔らかい存在だなぁと思ってたら

実は誰よりもシビアな現実を抱えていた、という役どころ。

 

しかもこれは誰の所為でもない。本当にどうして貴方が、っていう事。

絞り出すように泣きながらセリフを言う姿にぐっときました。

音尾さん、やっぱり素敵な俳優さんです。

 

 

この舞台を見て2つのお芝居を思い出しました。

 

ひとつはキャラメルボックスの「猫と針」

”人はその場にいない人の話をする”がキャッチコピーで

作家の恩田陸さんが脚本を書いたお話でした。

 

悪童と同じく舞台には出てこない同級生のことを語るんですけど

そっちはまぁー怖い話で。そう、あれは女性もいた。男女の会話劇。

 

コピー通りいない人の話をすることでそれぞれの内面が暴かれるんです。

なんだか構造が似てるから悪童もそっちにいくのかと身構えてたら、

最後はとても爽やかに終わって。

 

同じように人の闇に迫るのにまるで違う着地をしたので

おぉぉ、こういうのもイイな!と思いました^^

 

もう一つは第三舞台の「朝日のような夕日をつれて

 

学生演劇から始まった男性5人、というところでね。

この5人で朝日をやったら・・・全然違うことになりそうだな!と笑

 

あっちは男が5人、人の哲学やら煩悩やらをぶつけ合って

「どうやって生きていくんだ」「自分の足で立っているか」と

お互いに、そして客席にビシビシ投げかける舞台だと思うんですけど

今回のも男たちの生きざまに迫ったというところで似てるんじゃないかと。

 

ただ「朝日~」はこの悪童よりももっと厳しい。

あれと同じ感じで「お前はどうだ」って言われたらたじろぐ。

それに比べて悪童はもう少し優しくそこを見せてくれたから

「自分も頑張ろう!」と思わる余地があるなと思いました。

 

同じようなテーマでも見せ方はいろいろ。

演劇は時代の薬になるものだと前からずっと思っています。

「この人物は自分だ」と思うことで生きていく杖が得られるもの。

 

この舞台も誰かにとっての杖になったんじゃないでしょうか。

これからも良い舞台にたくさん出会いたいです(^^)