やのひろです

気になるあれこれ

本「10代からの情報キャッチボール入門」よみました

こちらの本です。

元TBSアナウンサーでジャーナリストの下村健一さんの著作。

実はご縁があってお会いしたこともあるので

メディアリテラシーの勉強に!と読みました。

 

タイトルの通り10代の読者も想定してるのでとても読みやすいです。

漢字が読めれば内容としては小学校高学年からいけるかも。

 

だからって子供向けかというと・・・そんなことはありません。

「なるほど、それは大事!」と思うことが書かれてました。

 

特に良いなと思ったのは本の最後。

情報キャッチボールはネット時代だけに必要な物ではない、

というところです。

 

メディアリテラシーの話題を探すと

「インターネットは怖いんだよ!」という情報によく出会います。

ネット業界の者としてはその度にヤレヤレと思うのですが

この本はそういう趣旨じゃありませんでした。

 

最初はインターネットの話から入っていて

このように、インターネット上の情報キャッチボールでは

誰もが容易に、しかも自分では気づかぬうちに、

情報の被害者にも加害者にもなってしまう(P39)

と書かれているのですが話はそこに留まらず

テレビや新聞の事例も含めて受信と発信のポイントを伝えてくれて

最後にはこう書いています。

これらの情報キャッチボール技術は、

インターネット時代に突入した今、

格段に必要とされていることではあるけれど、

実は「インターネット時代だけに必要とされている新しいテクニック」

ではない。

(略)

家族や友人とより良いコミュニケーションがとり鷹たら、

やはりこれらの技術は土台として持っていた方がいい。(P138)

 

そうなんですよね。

インターネットの登場でコミュニケーションの穴が拡大されるようになっただけで

ネットが登場したから穴が出来たわけじゃないと、私も思います。

 

例えば誰かの悪い話をする場合。

 

この本でも下村さんがとあるブログで人違いされて

身に覚えのない悪評を書かれたことが事例として紹介されていまして

「一度ネットに出たことは謝罪をしても取り去れない。

 拡散してしまったらそれは自分も加害者になったこと」としてるのですが

これはネットに限らず噂話レベルでも同じことだと思います。

 

総務部の袋小路部長(仮名)ってすごいイジワルらしいよ」

と聞いたとする。自分も隣の席の人に話したとする。

でもそれは勘違いだったとする。

だけど自分の隣の席の人にまで訂正が伝わるとは限らない。

ネットこれが起こると予想外の展開を引き起こすリスクがあるよ、

という事であって根本的に解決するなら「噂話を広めるな」ってだけです。

ここにフォーカスするとしたら必要なのはメディアリテラシーではなく

道徳教育だと思います。

 

メディアとの付き合い方を例に出しつつ

結局はそれが人付き合いに必要なことで

その先によりよい社会がある、と書かれています。

しかもとても丁寧な言葉で。

 

お子さんはもちろんのこと、

Twitter程度でも何らかの情報送受信をやってる人は

書かれてる事を心に留めておくといいんじゃないかと思いました。