やのひろです

気になるあれこれ

映画「イントゥ・ザ・ウッズ」 感想

映画「イン・トゥ・ザ・ウッズ」

 

f:id:trombone-xeno:20150910143105j:plain

 

こんにちは、やのひろです。

この作品は1987年のブロードウェイミュージカルの映画化。

過去の名作がこうして現代で蘇るのはありがたいです~(^^)

 

まず、ちょっと作品の能書きを・・・

 

すみません、うざったいでしょうがまず説明させてください。

というのもこの話は背景が大事なんじゃないかと思うんです。。

 

これは古いお話です。

1987年というとオペラ座の怪人がブロードウェイでできたのと同じ年。

トニー賞でもオペラ座とミュージカル作品賞を争っています。

いまオペラ座はブロードウェイで一番長く上演してるお芝居なので

ミュージカル的には古典とも言えちゃう、"過去の"名作なんですね。

 

そしてミュージカルは

アメリカ・ブロードウェイ産か、

イギリス・ウェストエンド産かでかなり雰囲気が分かれます。

 

イギリスの話は情緒的でドラマティック。

対してアメリカの話は差別問題が絡むことが多く社会的。

 

で、このinto the woodsはアメリカ産のお話です。

世の中差別あるよね、でもよくないよね!というのが軸にあります。

 

さらに英語版wikiを頑張って読んだところによると

どうやら舞台から映画にするにあたってかなりのシーンをカットして

登場人物も削り、死に関するシーンもやんわりさせて家族向けにしたそうなのです。

 

もしあなたがあの映画にちょっとした違和感を持っていたとしたら、

この辺が原因なんじゃないかと思って先に書かせていただきました。

 

名作には間違いないのですが

この後の時代、アメリカ産ミュージカルはもっと良くなる。

そんな夜明け前時代に生まれた物語です。

 

という背景を踏まえて感想。美しい!

 

この作品のポイントは何といっても監督がロブ・マーシャルなところです。

 

f:id:trombone-xeno:20150910143214j:plain

 

ミュージカルを映画にするならこの人が一番!

映画化不可能と言われたシカゴを映画化してアカデミー賞作品賞を受賞。

その後もナイン、パイレーツオブカリビアン命の泉など

ミュージカル作品を続々と映画にしています。

 

私がロブマーシャル監督の好きなところは、光の使い方です。

キャラクターや状況を絶妙に表したライティングが素晴らしい。

 

今回も、メリルストリープが森へ誘うシーンでの逆光や

同じくメリルストリープの呪いが溶けていくシーンでのシルエットが、もう・・・。

美しかった・・・!ロブマーシャルマジックです。

 

滝で二人の王子が胸はだけあって歌ってるシーンの夕日も綺麗。

あー、、酔いしれてるなぁ・・・っていうのが分かって(^^;

きっと彼らにとって恋に取りつかれた自分たちは

あの夕日の様に魅惑的だったのでしょう。。

 

衣装は全体的に色を抑えてあるのに豪華さが失われてなくて

そこもさすが監督だなぁと思ってみてました。 

 

人種差別へのさりげない配慮?

 

途中、目立つ形で黒人の俳優さんがちらちら映るので

何となく気になってました。

 

と思ったらそこからの展開が一気に人種差別的だったので

あまりに物語が白人主義にならないようにするために配慮だったのかと思います。

 

なんか後半一気に道徳的になった!?と思った方がいたかもしれませんが

これは上記の通りの背景で、ブロードウェイミュージカルには良くあります。

最近の話はもうちょっとやんわり展開していくというだけです。

 

ただ、私の知る限りほとんどは仲裁されたりして勝敗がつかない結末なので

今回の様に巨人(差別される人)を倒しちゃうというのは珍しいです。

途中赤ずきんちゃんが「許してあげるべきじゃない?」といって

一応の理解を見せるのですが、最後ばったり倒しちゃいますからね。。

よく考えたら巨人悪くないのにね・・・。

 

そういうのが刺激的になりすぎないように

ディズニーのハッピーさを前面にだして、

その影響で後半の道徳部分がちょっと浮いて見えた・・・んじゃないかと思います。

 

 

歌がいい!舞台版でも見てみたい。

 

とはいえ、繰り返すように美しいですし、何しろ歌が良い!

 

作詞作曲はスティーヴン・ソンドハイムという人で

んもう、数々の名作で曲を担当している方です。

私が観たことあるのだけでも、ウェストサイド物語、太平洋序曲、スウィニードット。

巨匠です。ブロードウェイミュージカル音楽の巨匠。

 

わくわくさせる、ブロードウェイらしいキャッチ―なオープニングナンバーに

物語をスムーズに展開させつつユーモラスな各キャラクターの歌、

最後は観客に考えさせるようなしっとりと壮大なメロディ。

 

ん~、さすが・・・。

カットされた曲はどんなものだったんだろう。全部見てみたいなぁ。

お城の階段で現実的に将来を算段するシンデレラ、可愛いだろうなぁ(笑)

 

 

日本では過去に宮本亜門さんが演出を手掛けて上演されています。

亜門さんがやる輸入ミュージカル好き。外国らしさが残りつつ日本的で。

いつかまた上演されるかもしれませんし、ブロードウェイで2015年久々にやります。

映画を見て気になった方は現地で見てみるのもいいと思いますよ(^^)

 

それではまた!