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映画「イミテーション・ゲーム」 感想 

映画「イミテーション・ゲーム」

 

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こんにちは、やのひろです。

ちょうど第二次世界大戦のことを他の国から見てみたいなと思ってたので

世界史の勉強としても参考になりました。

 

以下、ネタバレを含みますので

観終わってから余韻と共に楽しんでいただけると幸いです。

 

 

 

 

実際の物語。戦後50年間国家機密だった功績

 

こんなにも困難で重要だったことが、

50年以上も極秘にされていたなんて・・・。

そしてその功績を称えられることもなく、

酷い差別を元に命を落としていたなんて。

あまりのやるせなさに切なくなってしまいました。

 

ドイツ軍や時間だけでなく、仲間内から次々と出てくる問題。

カンバーバッチ演じるアラン・チューリング

天才ぶりからくる人柄にもその原因はあるのですが、

それにしても報われない。。。

キーラナトレイ演じるジョーンが彼に心を寄せた時はほっとしました。

 

彼の物語は、今の暮らしに無関係ではない

 

この映画は戦後の現在と戦時中、アランの少年時代の3つが並行して語られます。

どの時代にも別々の危機が彼を襲い始終胸が苦しくなりました。

 

どこかで幸せになってくれー!と思うのについに最後までならない。

そんな・・・こんなんじゃあまりにも・・・と

悲しくなっていると字幕でこんな文字が。

 

 

彼が作ったチューリングマシンは、現在のコンピューターの元になっている。

 

 

この瞬間、心の中で「ありがとう、アラン!」と叫びました。

 

あなたのお蔭でみんな仕事ができています。世の中は大きく変わりました。

楽しめることも増えました。今は一人一台持ち歩くようになっています。

 

 

あなたが戦ってくれたお蔭です!!

 

 

観終わったとき観客にそう思わせるよう計算されていたかのよう。

 

生前は残念ながら認められなかったアランですが

こうして死後50年たって全世界の人に称えられているんじゃないか、

そうだと・・・いいな。。そう感じたエンディングでした。

※コンピューターのもとを作った人は他にも何人か居たそうなのですが

 彼がパソコンに大きな影響を与えたことは確かだそうです。

 

彼が作ったマシンの復元模型はイギリスのブレッチリー・パークに今もあるとのこと。

今度ロンドンに行ったら足を延ばしてみたいなぁ。。

 

 

テーマ曲が、良い・・・!

 

アカデミー賞の作曲賞にもノミネートされたこの作品。

エンドロールで流れるメインテーマがとても素敵です。

 

ピアノを中心に細かく繰り返される下降系8分音符に

バイオリンとホルンのゆったりとしたハーモニーがのり

後ろからフルートが跳ねるようにで出てきます。

 

アランが暗号解読のために、

計画の全体像を把握しながら(ハーモニー)

細かい計算を繰り返している(ピアノ)、

やがて後ろからひらめきが迫り(フルート)

その果てにふっと光が見える、そんなイメージのテーマではないでしょうか。

 

最後のヴォンっと短く終わる音と、

アランのはっと閃いた時の表情が重なりました。

映画のテーマを音で表した素晴らしい曲です!

 

それではまた!